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素人でもできる?ホームインスペクションの実態とプロの役割(建売住宅編)

こんにちは、今回はホームインスペクションについてのお話です。
住宅を購入する際、建売住宅、中古住宅、そして注文住宅といろんなパターンがありますが、どのタイプの住宅でもホームインスペクションを実施することはとても重要だと思います。それもそのはず、家って人生の中で一番高い買い物ですよね!そんな大きな買い物、やっぱり安心して買いたいものです。

でも、よく聞くのが「ホームインスペクションなんて自分でできるんじゃないの?」という声。そこで今回は、「本当にホームインスペクションは自分でできるのか?」をテーマに、住宅のタイプ別に見ていきましょう。今回は「建売住宅編」となります。

★注文住宅編は、 こちら から

★中古住宅編は、 こちら から

1.建売住宅ってどんなもの?

まず、建売住宅とは、すでに建設済みで販売されている住宅のことを指します。一般的に土地と住宅がセットで販売されており、購入後すぐに住み始められる点が特徴です。間取りやデザインはあらかじめ決められているため、細かなカスタマイズは難しいかもしれませんが、その分手間が少なく、コストも比較的抑えられるのが大きなメリットです。また、完成済みの建物を確認できるため、実際の居住イメージが掴みやすく、短期間で新生活をスタートできる点も魅力と言えるでしょう。

2.建売住宅に対する一般的な誤解

建売住宅を買うとき、よくある誤解のひとつが「新築だからホームインスペクションなんて必要ないでしょ?」という考えです。「だって新しく建てられた家なんだから、問題ないでしょ!」と思う方も多いですよね。確かに、建売住宅は多くの場合、同じ施工会社がまとめて一気に建てるので、標準的な施工方法で見た目もきれいに仕上がっています。でも、実はそれだけでは安心できません。施工ミスや隠れた欠陥が残っていることも意外とあるんです。新築とはいえ、気づきにくい部分に問題が潜んでいることもあるので、買う前にしっかりチェックしておくことが大事です!

3.建売住宅でのトラブル事例

例えば、ある家族が新築の建売住宅を購入した時の話です。見た目は非常にきれいで、間取りやデザインも気に入っていました。数ヶ月住んでみて、ある日家の中が異様に湿っぽいことに気づきました。調べてみると、実は基礎を貫通する配管廻りの防水処理がきちんと施されておらず、雨水が床下に浸入していたのです。外から見ると配管の保温材により配管周辺部の隙間が隠れていたため、引き渡し時には気づくことができませんでした。

また、別のケースでは、外壁サイディングの下端の塗装処理が不十分だったため、購入後10年程経った頃に外壁サーディングの劣化が進行し補修もままならなくなったということもありました。外観や内装がきれいな新築でも、このように素人には気付くことができない部分の欠陥が後から発覚することは少なくありません。

4.新築でも手抜き工事のリスク

建売住宅の施工現場では、工期やコストを抑えるために手抜き工事がされることもあるんです。特に、大手ではなく中小の施工会社が手がける建売住宅でこうしたリスクが高いと言われています。たとえば、断熱材がちゃんと入っていなかったり、家の構造自体に問題があったりするケースも珍しくありません。

でも、こうした問題はパッと見ただけでは気づきにくいもの。壁の中や床下、天井裏といった目に見えないところの状態は、素人ではチェックしづらいです。もし購入前にしっかり調べずに「大丈夫でしょ」と買ってしまうと、後々大きな不具合が出たり、高額な修繕費がかかる可能性もあるんですよね。だからこそ、購入前のホームインスペクションはとっても重要なんです!

5.自分でできるチェックポイント

新築の建売住宅で自分がチェックできる部分も、もちろんあります。以下は、自分でも確認しやすいポイントです。

内装の仕上がり:壁紙や床材に傷や凹みがないか、ドアや窓がスムーズに開閉できるか確認しましょう。

水回りの動作確認:キッチンやバスルーム、トイレで水漏れがないか、配管の状態はどうか確認してみます。

外観のチェック:外壁や屋根に目立つ傷やひび割れがないかも確認できるポイントです。

こうしたポイントは素人でも比較的簡単にチェックできますが、正直、それだけで家全体の品質を保証するのは難しいんです。というのも、目に見えないところや、専門知識がないとわからない部分がたくさんあるからです。例えば、壁の中や基礎部分の状態なんて、ちょっと見ただけではわかりませんよね。やっぱりプロの目で、しっかり家全体を見てもらうことが安心につながるとは思いませんか?

6.プロのホームインスペクションが必要な理由

ここでプロのホームインスペクションが力を発揮します。インスペクターは家全体をくまなく調査し、素人では確認できない箇所もしっかりチェックします。具体的には、次のような箇所を専門的に調べます。

基礎の状態:基礎は、家全体の耐久性や耐震性に大きく関わる重要な部分です。ひび割れがあったりジャンカと呼ばれるコンクリート打設不良があった場合、後々基礎の中の鉄筋に不具合が生じ大きな修理が必要になることもあります。

断熱材の設置不良:壁の中や天井裏、また床下に適切に施工されているかは、住み心地に大きく影響します。これが不十分だと、冬は寒く、夏は暑いという状態に。

配管の確認:給水管や給湯管の接続箇所が正しく接続されているか、漏れがないか、将来的にトラブルが起こる可能性がないかを確認します。

壁や床の傾斜測定:壁や床の傾斜測定をし、基準以内で施工されているかどうかを数値化して判断します。

こうしたプロのインスペクションにより、表面的には問題のなさそうな新築の建売住宅でも、隠れたリスクを事前に発見することができます。これにより、後々のトラブルや修繕費を抑えることができ、安心して暮らし始めることができるのです。

7.実際のプロのインスペクションで見つかった事例

具体的には、あるインスペクションで見つかった事例として、建売住宅の天井裏で断熱材に設置不良があり一部欠けていたというケースがありました。見た目では全くわからなかったのですが、冬になるとこの部分が冷え込み、結露が発生してしまう可能性がありました。インスペクターが指摘したことで、引き渡し前に施工会社が修正し、購入者は安心して冬を迎えることができたのです。

また、別のケースでは、ユニットバス天井裏で浴室換気乾燥機と排気ダクトの接続が不十分だったため、購入後数年経った頃、ユニットバスの点検口をあけ天井裏を覗くと天井裏がカビだらけだったということもありました。外観や内装がきれいな新築でも、このような見えない部分の欠陥が後から発覚することは少なくありません。

8.プロのホームインスペクションが頼りになる理由

ここで頼りになるのが、プロのホームインスペクターです。私たちは建築の知識や経験を活かし、素人では見逃しがちなポイントをしっかりとチェックします。例えば、床下や天井裏に入り込んで、構造材の状態や湿気、腐食の有無を詳細に確認します。また、断熱材の施工状況や換気システムの適切な機能も確認し、室内環境の快適さや長期的な耐久性も見極めます。こうした「目に見えないリスク」も洗い出し、家全体の安全性と住み心地を確保するのがプロの役割なんです!

まとめ

ホームインスペクションはプロに任せるべき

結論として、ホームインスペクションは自分で見られる部分もありますが、プロに頼むことで、見えない部分に潜むリスクまでしっかりと把握でき、購入者にとって大きな安心材料になります。たとえ新築の建売住宅でも、インスペクションを受けることをおすすめします!

もし住宅のインスペクションを考えているなら、ぜひHIあすなろ事務所にご相談ください!創業以来14年、ホームインスペクションの専門家として豊富な経験を積んできました。大切な家を隅々までチェックして、安心して新生活をスタートできるよう全力でサポートします!

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