狭小敷地とは、一般的に土地の大きさが約15坪(50m²)程度の土地を言います。
都心部では、狭小敷地に住宅を建てるケースが多い様です。土地が狭ければ土地代を抑えることが可能なため、設計に重点をおいた家づくりができるのではないでしょうか。
しかし、間取りを考えた際、狭小敷地では建築基準法によるさまざまな規制により、素人では間取りを考えることも難しいというデメリットがあります。
そんな狭小敷地をうまく利用し、満足いく家づくりができたならば快適な生活を迎えることができるかもしれません。
では、そんな狭小敷地で住宅をたてる場合の注意点とは・・・
①狭小敷地の場合、上へ建物を積み上げる形態になりやすいので上下階の動線を特に注意しなければなりません。たとえば「1階にトイレ、3階に寝室」「1階に洗濯室、3階に物干し用ベランダ」、「来客用の部屋が3階」などとならない様、生活動線・家事動線・来客動線もしっかり考慮する必要があります。
②狭小敷地の住宅は、狭い空間を有効活用するため、設計士は様々なアイデアを随所に施すでしょう。そうするとおそらく建築コストが割高になってしまいます。よって狭小敷地ではコストのことも気にかけながら、限られた空間を有効活用しなければならないという難しさがあります。
③狭小敷地では、隣地にギリギリで建物を配置させることがあるので、隣の方への配慮も十分行うようにしなければなりません。また3階建て以上の建物を建てる場合には、隣家への日当たりに影響を及ぼす事も考えられます。設計段階で、近隣にも配慮した設計をしておいた方がのちのちトラブルになることは少ないかもしれません。
④そして間取りを考える上で注意したい点といえば、採光や通風の確保です。狭小敷地の場合、1階部分が暗くなりがちです。できるだけ光や風を取り入れる工夫が必要となってくるでしょう。
狭小敷地での家づくりは、採光や通風の確保が必要です。どのように工夫をしたら採光・通風の確保ができるか?
それは、部屋の2面から取ることができれば採光や通風は十分確保できると思います。具体的には中庭を設けたり、平面上、または外観上建物に凹凸をつければ可能となります。
より効果的に通風を確保したい場合は、お住まいとなる地方の一般的な風向きを調べ、風向きに対応した窓の設置をするするといいかもしれません。
狭小敷地や旗竿地と言われる変形敷地は、あまり手を出したくない敷地かもしれませんが、こうした変形敷地は意外と立地がいいのにもかかわらず相場より安いといった魅力があるため、はじめから候補から外してしまうのもどうかと思います。
狭小敷地には狭小敷地の、旗竿地には旗竿地のメリットがあるので、それらを生かしたプランづくりができれば快適に住むことができる家づくりはできます。
そのためには、設計士まかせにせず自らプランづくりに深く関わっていくことが重要となってくるのです。設計士とうまくコミュニケーションを取りながら理想の家づくりをしましょう!