これから注文住宅を建てようと計画している方の中には、土地を決めてから、住宅会社(HMや工務店)を決めるべきか、それとも先に住宅会社を決めてから土地を決めるべきか、で迷っている方は多いかもしれませんね。
基本的に土地がなければ建物は建ちません。よって土地探しから始めることが正解のように思いますが、必ずしもそうとは言い切れない部分があると思います。
価格、条件共に理想に近い土地だからといって、自分が建てたい家が建つとは限りません。
何故ならば建物は、建築基準法による規制をはじめ、土地の大きさや形状、前面道路幅など様々な要因により影響を受けます。よってその土地で、“建てたい家”が建てれるかどうかを事前に確認しておく必要があるのです。
その土地にどれ位の建物が計画できるかは不動産会社でもある程度は教えてくれるかもしれませんが現実的ではありません。
よって土地探しと住宅会社選びは同時進行で進める、又は住宅会社を先に決め、その会社に希望する条件の土地を探してもらうといった方法をとると家づくりのイメージがしやすいかもしれません。
土地探し時にパートナーがいれば間違った土地を選ぶ可能性は低くなるはずです。
また、こんな理由から同時進行させた方がいいと言えます。
1.土地先行で家づくりを始めると、おそらく理想を求め過ぎてしまうので、土地代が予算オーバーに成りがちです。そうすると建物に予算がかけれなくなるため、必然的にとグレードが落ち、また住宅会社の選択のハバも狭まってしまいます。
2.土地を先に決めてしまうと、融資の申込みを土地購入時と建物購入時で2回行わなければなりません。こうしたケースでは2回分の融資手数料や抵当権設定登記費用が掛かってきてしまいます。
そしてここで1点注意すべきことをひとつ。
土地が決定していないのに“建物の契約”を先に済ませてはいけません。建物先行で契約した場合、後から解約したくても建物の契約は解除出来なくなります。
例えば、住宅会社の営業マンが土地も決まっていないのに、仮契約を迫ってきたときには注意して下さい。
『希望の土地が見つからなかったり、納得しなければ手付金はお返しします。』といったセリフを聞いたら、その住宅会社は外すべきです。トラブルの元になります。