工事が始まると、重機(掘削機)や工事車両の騒音、埃が飛んだり建築現場で発生したゴミが散乱するなど、近隣住民の方にご迷惑をお掛けすることがあるかもしれません。
よって、着工前に建築会社と一緒に近隣住民への挨拶をすることは今や常識となっています。
工事中は騒音や埃が発生することは当たり前のことですが、 近隣挨拶を行っておけば よっぽどのことが無い限り大きなトラブルへは発展しないと思います。
そして、これからお付き合いしていかなければならない近隣の方々と良好な関係を保つ為には、近隣挨拶は必須です。
いくら近隣挨拶をしたとしても、建築会社には常識外の行為は慎しんでもらいたいものです。
次に挙げるトラブルを発生させないためには、 近隣対策は建築会社まかせにせず建築主としても十分責任が果たせる様に、建築会社に対し目を光らせておくことも重要になってきます。
1.路上駐車の問題・・・更地の状況で案外広いと感じた土地も、基礎が完成し、上棟までくると逆に狭く感じることがあります。
敷地内は、足場や仮設トイレ、建築資材などでかなりスペースが利用され、現場へ仕事をしに来た業者さんの車を駐車させるスペースが無いというケースが多いでしょう。こうなると必然的に近隣への路上駐車がされる様になり、近隣住民のクレームの原因になることがあります。
こうしたクレームを発生させないためには、契約時に工事車両が駐車できる土地の賃貸借契約の予算計上が必要になるケースもあるでしょう。
見積書に明確な記載が無い場合は、諸経費の中に計上されていることもあるので、上記予算の有無を確認することがトラブル防止の第一歩となります。
大手ハウスメーカーは、前面道路で車両の通行が困難と考えられる工事を行う場合、警備員を配置させるなど万全の近隣対策をしています。
こうした光景をみると、「さすが大手だなぁ。。。 」と感心させられるかもしれませんが、こうした費用はHMが出している訳ではなく、建築主との請負契約の中にしっかり予算計上されているものなのです。
まぁ、企業イメージも大事ですから当然のことかもしれませんね。
2.工事時間帯の問題・・・一日の工事の時間帯は季節や地域性もあり多少変わってきますが、一般的に8時~17時位になるのではないでしょうか。
しかし、工期や他の現場の都合で上記の時間帯以外で工事を行ってしまいクレームになるケースがあります。
こうしたクレームを発生させないためには、近隣挨拶前に建築会社と工事時間帯の打合せを行い、下請け業者への徹底をお願いしておくべきでしょう。
こうして建築主が、工事中のトラブル発生の防止にも多少なり気を使うことができれば、近隣住民とのトラブルは発生しづらくなるでしょう。