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検査・診断事例

壁クロスの亀裂

ホームインスペクション(中古マンション)劣化事例

DSCF3033弊所エリアでは中古マンションのホームインスペクションの依頼数は中古戸建て住宅と比較するとかなり少ないです。これは、マンションということで戸建て住宅より大きな瑕疵は存在しないだろうという消費者の考えが影響しているからだと思います。

築9年の中古マンションを購入しようとしている方からホームインスペクションの依頼を受け診断してきました。

診断当日、私は築浅な物件のため、大きな劣化事象はおそらくないだろうと現地に向かったのでした。

診断を始めるとやはり想像していた通り、劣化箇所は少なく、短時間で診断を終えることができたのでした。そして依頼者に現地において診断結果の報告をしていると。。。

上の写真の様な『マンションなのにクロスの亀裂が目立つが大丈夫なのか?』という質問を受けました。

何故亀裂がはいるのか?

現在でも多くのマンションでは、部屋と部屋を仕切る「間仕切り壁」と言われる壁の下地は木材を使用しています。木材は室内の温度や湿度で乾燥収縮を繰り返します。よってこの乾燥収縮により木材に貼り付けられているプラスターボードが木材の動きに追随できずボードとボードのジョイント部分で動いてしまうのです。

よってクロスも同様にジョイント部分で亀裂が発生するというメカニズムが原因となっているのです。

依頼者には、上記理由で壁クロスに亀裂が発生することが多く、また開口廻りはプラスターボードのジョイント部分が集中しやすく、サッシや建具を稼働させるときの振動や力が伝わりやすい点も影響していることを説明しました。

こうしたケースは構造上の問題でありませんが、中にはマンションが傾いたことによる構造上の問題で亀裂が発生しているケースがあるので注意が必要です。

中古マンション等を内覧する際は、プラスターボードのジョイント部分、開口廻りを特にチェックするといいです。

中古マンション購入を検討されている方は、こうした壁クロスの亀裂はマンションでも起こる劣化事象であることを知っておいた方がいいです。リフォームでクロスを貼り替えたとしても何年か後に同じ事象が発生するケースもあるため、リフォーム前に業者とよく打ち合わせをして、亀裂が発生しにくい施工法でクロスを貼る必要があります。

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