土地探しでまず行なわなければならないことはエリアの設定となります。エリアを絞る場合、新しい生活を始めるにあたり都心部にするか郊外にするかで迷う方もみえることでしょう。
エリアが決定したら、より的をしぼった本格的な土地探しをすることで候補地をピックアップしていきます。
そこで、決断する前には現地へ必ず出向いて周辺環境をチェックしなければなりません。
今日は一つの例を挙げて周辺環境でチェックすべきポイントをお伝えできたらと思います。
例)Aさんはとある会社に勤めるサラリーマン。土地探しを始めてから数週間後、下図の☆印の土地を見つけました。
この土地は近隣に小学校や図書館、病院などの施設や地下鉄の駅へのアクセスは申し分ない条件です。
Aさんはたまたま平日に休みがとれた為、その日に現地へ出向き周辺環境をチェック、重要視していた静かな環境だったことも気に入り、その後購入しました。
約半年後、念願のマイホームが完成しました。
入居後始めて休日、事件は起こりました・・・
『えっ!!そんなぁ~!?』
はたしてどんな事件が起こったのか?
どんな事件だったのか想像すると次のようなことが考えられます・・・
Aさんのマイホームの南西には『名古屋競輪場』、『中村公園』、南には『中村スポーツセンター』があります。これらの施設は休日ともなると多くの人達が訪れていました。
1:Aさんのマイホームの北側幹線道路にはバス停があり、西側道路はバス停から競輪場までの主要道路となっていた為、ひきりなしに人が通り、落ち着かない環境だった。
2:競輪場からの歓声や鐘の音が響き、とても静かな環境とはいえず、休みの日は家でくつろげなかった。
3:競輪開催日になると西側の道路に屋台が並び騒々しかった。
4:一方通行の道路が多く、Aさんのマイホーム前の道路が抜け道となっており休日になると交通量が増え、四六時中、騒音に悩まされた。
5:Aさんのマイホーム周辺では休日ともなると競輪場や公園、スポーツセンターに訪れる人達が路上駐車をする為、出かける時、車の出し入れが不自由になった。 ・・・ など
以上の様に、休日の周辺施設による環境の変化をAさんは住み始めて初めて知ることとなったのでした。
周辺環境を知る為には、平日、休日の朝、昼、夜と計6回、または、最低平日の朝、夜、そして休日の昼の3回は現地を訪れることをお勧めしています。
Aさんが現地を訪れたのは平日1回だけ。
休日の環境を知っていればこの土地を購入することなく、休日はゆっくり休むことができたのでは・・・
土地購入する際には、周辺環境を知る為の時間を惜しんではいけないことがわかったことでしょう。後悔しない為には徹底的な調査が必要となるんですね。
その土地と一生付き合うためには事前調査は必須です!!