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検査・診断事例

外壁ALC版の下端小口メッシュ筋の露出

近年、木造住宅の外壁にも多く使われはじめたALC。 ALCとは、「高温高圧蒸気養生された軽量気泡コンクリート」という意味で「Autoclaved Lightweight aerated Concrete」の頭文字をとって名付けられています。

ご存じの様にALCは、「耐久性」、「耐火性」、「防火性」、「遮音性」、「断熱性」等にすぐれた建築資材です。

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写真は、外壁ALCの下端部分ですが、ALC版の中にあるメッシュ筋(ラス)と言われる鉄製の補強材が見えてしまっています。ALC版は現場に合せて施工されるため、場所によっては正規の製品が切断されて貼り付けられるケースがほとんどです。

このメッシュ筋は製品ができる段階で防錆処理がなされますが、ALC版が切断された小口部分のメッシュ筋は防錆処理がされていない状態になってしまいます。

このままの状態では、外壁を伝った雨水がALC版の下端にまわり込み、メッシュ筋が錆びる可能性があります。このメッシュ筋が錆びはじめると膨張に依りALC版が割れてしまい、外壁の役割を果たせなくなってしまうのです。

よって、こうした切断したALC版の小口のメッシュ筋は、現場で錆止め塗装を施すなど防錆処置を再度行い、防錆処置を施した部分をシール材で被覆する、また外壁表面同様に塗装材を吹付け、2重の防水処置をすることが望ましいといえるでしょう。

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