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坪単価の注意点とは

マイホーム購入を考えた時、坪単価が気になることがあるかもしれません。この坪単価とは、皆さんご存じのように、建物価格を面積(坪)で割った1坪あたりの工事費のことです。

例えば、40坪、3,000万円の建物でしたら

3,000万円÷40坪=75万円/坪 ということですね。

ここで、坪単価を計算する時に注意しなければならない点が2点あります。

1.面積(坪)の算出の仕方

現在、坪単価を算出する場合「延べ床面積」で算出する場合と、「施工面積」から算出する場合の2パターンがあります。

延べ床面積とは・・・建物の外壁中心線で囲まれた、建物の各階の床面積の合計をいい、吹抜け、バルコニー、ポーチ、テラスなどの付帯する部分は延べ床面積には含まれません。

施工面積とは・・・上記の延べ床面積に吹抜け、バルコニー、ポーチ、テラスなどの面積を足した面積となってきます。これは、HMや工務店によって変わってきます。

例)延べ床面積:40坪  施工面積:45坪 3,000万円の建物だったら

延べ面積で計算:3,000万円 ÷ 40坪 = 75万円/坪

施工面積で計算:3,000万円 ÷ 45坪 = 66.7万円/坪

約3万円/坪の単価の違いが発生します。

この様に、坪単価で使われる面積が違ってしまうと坪単価の比較というものは簡単にはできなくなってしまうのです。

坪単価での比較をしたいという方は、建築会社がどちらの面積で坪単価を算出しているかを調べることが必要となってきます。

ローコスト住宅を建てているメーカーは、坪単価を安く見せるため“施工面積”で坪単価を算出していることが多いようです。

では、坪単価を計算する時に注意しなければならない2点のうちもう1点はどんなことだと思いますか?

それは、

2.坪数の算出の仕方 です。

1坪は、何㎡と思いますか?あなたはおそらく、3.3㎡とお思いのことでしょう。

建築に携わる者は、1坪≒3.3051㎡、又は1㎡≒0.3025坪として計算するのが一般的です。これは1坪を1.818m×1.818m(1坪=6尺×6尺・・・1尺=303mm)で計算しているからなんですね。

ところが、不動産会社や雑誌広告などは1坪=3.3㎡として計算されることが多いです。

1坪3.3051㎡で計算した時、50万円/坪なのに、1坪3.3㎡で計算したら49万円/坪になるケースもあります。

こうしたチョットした数字のマジックで坪単価を安く見せる営業手法もあるため気を付けてください。

つまり、坪単価というものは営業段階でうまく使われる一つのツールとなっている訳です。坪単価にこだわることはあまり意味が無いように思いませんか。

坪単価は参考程度にしておいた方がよさそうです。

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