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高低差がある土地購入の注意点

土地を購入する前には、やはり現地に必ず出向いてその土地を見なければなりません。それは、不動産会社で渡される販売図面やチラシ、広告には土地の大きさや形、道路付きだけの情報しか掲載されていないからです。

現地へ出向いてはじめてわかることが沢山あるのでぜひ足を運んで欲しいです。現地へ出向いた時に一番目に付くことといったら『高低差』になるのではないでしょうか。

高低差のある土地を購入する場合、造成にかかるコストが半端でないケースがよくあるので、特に確認する必要があります。

例えば下図において、購入予定地の土地の高さ(レベル)がAより高く、Bよりは低く、Cとは同じ(A<購入予定地=C<B)と言う様なケースがあります。

隣接する土地と購入予定地との高低差により様々なパターンが考えられ、それぞれ注意しなければならない点も変わってきます。

A<C<購入予定地<B

上記は、各土地の高低差は1mとし、また公道の高さは一番低い土地と同じとして考えたときの造成費用がかかる大小を表したものです。

隣地や公道と高低差のある土地では、2m前後の擁壁工事が発生した場合、かなりの費用がかかると言えるでしょう。これは、2m以上の擁壁工事はコンクリートブロック造ではNGで、鉄筋コンクリート造や間知ブロック造といったコストがかかる方法でしか築造が許可されないためです。

よって、上図内のBはAと公道より2m高く、またCより1m高いという条件になり2mの擁壁工事の必要性があるため、一番コストがかかることが予想できます。

しかし、一般的にコストがかかると思われている高低差のある土地でも、計画によってはコストを押えることも可能でしょうし、逆に高低差を利用することもできます。はじめから購入候補から外さず、第三者の意見を聞いてみるなどじっくり検討することをお勧めします。

ここで高低差のある土地の活用例を紹介しておきましょう。

↑ 玄関ポーチ部をアクセントとしています。

↑ 隣地との高低差を解消する為、1階をビルトインガレージとしています。

↑ アプローチの階段を石張りとして重厚感を出しています。

↑ 敷地内の高低差を利用し、ビルトインガレージの上を庭として利用しています。

と様々な活用の仕方があります。高低差のある土地は、コスト優先の方には向かない土地かもしれません。

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