中部圏では注文住宅の着工件数は建売住宅より約2倍という統計結果が5・6年前にでていました。首都圏とは全く逆の結果となり、中部圏では、『住宅は注文住宅で!』というマインドが根強かったことを思い出します。
住宅購入者の中には、もちろん建売住宅を購入される方もお見えになる訳なんですが、この建売住宅を購入する際、心配事のひとつに、“建物の品質”が挙げられると思います。
私が行っている住宅の検査サービスの中に「内覧会同行サービス」というものがあります。
このサービスは、主に建売住宅やマンションの契約後に行われる“内覧会”というイベントに同行し建物や部屋の検査をお客様に代わり行うものです。
最大のメリットといえば、引渡し前に不具合箇所を是正することで、不備のない住宅購入ができる点だと思います。
今日は、そんな内覧会に同行させて頂いた時、よくある不具合箇所についてのお話です。
どんな不具合が多いのか?
はい、そうです。「断熱材の設置不良」です。
2階天井の断熱材ですが、正しく設置されていないため隙間があります。そのまま放置しておけばこの部分から熱の出入りが発生し、断熱効果が低下してしまいますょ。また屋根裏結露の原因にもなります。
多分、期待する快適な住環境を得られなくなるでしょう。。。
こうした「断熱材の設置不良」は、私が検査した建売住宅の約9割の物件で見られるます。
この状態のまま住みますか?それとも知らない方がいい??
こうした不具合はやはり入居前に是正しておけば安心して暮らせますよね。
“内覧会”では各設備の使用方法の説明に時間を取られて各部のチェックというものが疎かになりがちです。しっかりチェックの時間もとってもらいたいものです。
先程紹介した「断熱材の設置不良」が存在する確率は建売住宅では非常に高いです。天井点検口から屋根裏をのぞいて確認することが必要となってきますね!