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検査・診断事例

排気ダクトの逆勾配

住宅が完成した後、1階天井裏の確認は多くの場合、ユニットバス(UB)の点検口からしかできません。下の写真は浴室換気乾燥機の排気ダクトが外壁方向に配管されている例ですが、この施工方法には注意が必要です。

規準と勾配の必要性

写真では、UBの浴室換気乾燥機のダクトが外壁に向かって配管されていますが、この配管のやり方ではいけません。

一般的な技術仕様書(例:フラット35技術基準:木造住宅工事仕様書(下図の赤枠部分))では、排気ダクトは外壁方向に 1/100 以上 の勾配を設けるよう定められています。これは、外側に向かってわずかでも下るように配管すること、すなわち「順勾配」にする必要があるという意味です。

逆勾配による主な不具合

・風を伴う強い雨の際、ベントキャップ(外壁の排気口)下部から風雨が逆流し、ダクト内部に雨水が入り込むことがあります。

・ダクトが室内側に向かって下がっている“逆勾配”状態だと、浸入した水が室内方向に流れ込み、浴室換気乾燥機内部に水が溜まりやすくなります。

・結果として、換気乾燥機の 故障動作不良 を引き起こす可能性があります。

・さらに、ダクト内に水分が滞留すると、アルミ製ダクトの腐食 が進行する恐れがあります。腐食が進むと、ピンホールや穴あきなどにより排気漏れ・結露水漏れが発生し、建物内部の木部や断熱材の劣化にもつながるおそれがあります。

結論:基準に沿った適正施工を

“フラット35”を利用しない住宅であっても、排気ダクトの逆勾配は雨水浸入や腐食の観点から避けるべき施工です。全ての住宅で、外部に向かって適切な勾配を確保することが重要となってきます。

なお、同様に「給気ダクト」においても下がり勾配(例:1/30程度)を確保する基準が設けられています。これらは完成後に確認が難しい部分であるため、施工中の段階でチェックすることが最も重要 です。

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