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検査・診断事例

外壁サイディング貼りでよくある施工不良

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新築一戸建ての内覧会における検査では、まず建物の外回りを検査していきます。すると多くの物件で外壁サイディングの施工不良を発見します。

よくある施工不良は、上の写真の様にサッシ廻りでサイディング幅が100mm未満で施工された箇所です。こうした箇所は、サイデイングメーカーの標準施工法(ニチハの標準施工法はこちらP40に記載)にも記載のとおり、版と版を分離させ、目地をコーキング処理しなければいけません。

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上の写真は、サッシからサイデイングの縦目地まで80mm程度です。よって点線部分のサイディング版は縁が切られ、コーキング処理されている正しい施工法です。

開口部分は、地震による揺れで大きな力が集中しやすい部分なので、上の写真の様に施工しないと、将来サイデイングにクラック(ひび割れ)が発生する可能性が高くなります。

上の2枚の写真の建物は、別々の会社で建てられましたが、同じ○○○○グループの建物です。会社によって、また監督や現場の職人の知識によって大きく施工が変わってくる一例です。

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上の写真は築11年の築浅の中古住宅開口部分ですが、前述のとおりサイデイングにクラックが発生しています。今すぐにこの部分から雨漏りの危険性は低いと思いますが、いづれクラック幅が大きくなり防水紙が破れ、壁内から室内への雨水浸入の可能性が高まります。

そして、雨水浸入により外壁の下地材が腐朽しサイデイングが剥がれたりという被害が発生しやすくなります。雨漏りが進行してゆけば構造体が腐朽したり、シロアリ被害にあう危険性が高まります。そして大きな地震に耐えることができないかもしれません。

※内覧会時(竣工時)にこの不具合を是正依頼しても補修して頂けない事例が多発しています。物件購入前に一度建物の外回りだけでもチェックして購入検討されることをお勧めします。

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