写真はマンション内覧会同行時に発見した不具合事象です。
このマンションの内覧会に同行した日はまだ寒さの残る3月の初旬、その日はとても風の強い日でした。検査を進め玄関に近づくと何やら寒さを感じます。「もしや!?」と玄関扉の四方に手をかざしてスキマ風の有無をチェックしました。玄関扉の上部で玄関扉と玄関扉枠の間にスキマがあり、そこから冷気が室内に入り込んでいたのでした。
どうして隙間が。。。
玄関扉枠の四方には『エアタイトゴム』と言われるスキマ風流入防止用のゴムパッキンが嵌め込まれています。何らかの原因で新築時から『エアタイトゴム』に「クセ」がついてしまっていたため、玄関扉と玄関扉枠の間にスキマが発生したものと思われます。
施工会社やディベロパーによる検査の甘さが伺えます。
マンションは戸建て住宅より気密性が高く、年間の冷房暖房エネルギー消費量が少なくとてもエコな住まいと言えるでしょう。そうした気密性に魅力を感じ快適な住環境を得ようと購入される方も多いと思います。
しかし、写真の様に玄関扉と玄関枠の間に隙間があり、冬場冷気の流入があった場合、果たして十分な快適性を得ることができるのでしょうか?いやできないと思います。こうした快適性を損なう不具合は必ず内覧会で発見しておきたいものです。