左は築36年の中古住宅の床下の写真です。ご覧の様に床下断熱材が落ちてしまっています。
この物件は、売主側に仲介業者の担当者から何年か前にリフォームをしたという話しをインスペクション前に聞いておりました。
断熱材自体結構新しいものなので、おそらくそのリフォーム時に設置したものの固定がしっかり行われなかったため滑落してしまったのでしょう。
この様に断熱材が落ちたままだと、特に冬場の室内の断熱性に大きく影響を及ぼすことが予想できます。
つまり、冬場には室内では暖房機器を使用するため、外気温(床下の温度)と室温とに大きな温度差が生じ、また室内では人が生活している為、温度だけではなく湿度も高い状態になり「結露」が発生しやすい状況となってしまいます。
「結露」の発生は、”カビ”発生の原因にもなります。”カビ”により健康を損ねるケースがあるため注意が必要です。
中古住宅購入のときには、「快適な室内空間を得ることができるかどうか」を見極めるため建物の確認が必要なのではないでしょか。こうした床下断熱材がしっかり固定されているかどうかを内覧時に床下点検口からチェックすることも重要です。