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検査・診断事例

フローリングと巾木との隙間!?

新築マンションのフローリング張りの不具合事例を紹介します。今回紹介する不具合事例は、マンションにおける施工不良としてよくあるケースです。内覧会でチェックしてください。

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写真は、コンクリートスラブ(床)のレベリングモルタルの均(なら)し不良により、フローリング材と巾木との取り合いにおいて隙間が発生し、壁の下地が露出した不具合です。

レベリングモルタルとは、トンボ(下地を均(なら)すためにに使用される道具)やコテ等で均すだけで自材の流動性により平滑な床ができ上がる速硬・速乾型のセメント系の材料をいい、8~50mmの施工厚さに対応できる建築資材です。

一般的にビル、マンション、学校、病院などの鉄筋コンクリート造の床において仕上げ材を張る場合の下地調整材として主に使われます。

写真を見るとわかりるとおり、部分的にフローリング材が凹んで壁の下地が見えてしまっていることがわかりますね。

おそらく、レベリングモルタルを流し込んだのち、レベリングモルタルの硬化が始まる前の均しが十分でなかったため、不陸(凸凹)があるまま硬化してしまってたことが原因だと考えられます。しかし、下地に不陸があるにもかかわらずそのままフローリングを施工してしまうことはいかがなものでしょう。

マンションは比較的大規模な建築物となるため細かなところまで目が行き届かず、不具合箇所が放置され、そのまま後工事が施工されてしまうことも多いです。施工会社さんには、内覧会前に隅々までチェックして不具合箇所を是正したのち内覧会を開催してもらいたいたいものです。

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