レギュラーコースをおすすめする理由
以下にあげる4回の検査を行うことで、建築中の重要な段階ごとに安全性と品質を確保できるという考えのもと「レギュラーコース」をお勧めしています。
1.基礎配筋検査(基礎段階のチェック)
建物の耐久性や地震への耐性を左右する基礎の配筋が一般的な施工基準やハウスメーカーの基準どおり正確に施工されているかを確認します。鉄筋の配置などに誤りや、あき、かぶりなどに不足があれば、後での修復は難しく、構造全体に悪影響を及ぼす可能性があります。この段階での確認により、基礎から強度を確保できます。
2.構造躯体検査(上部構造のチェック)
建物の骨組みが正しく組み立てられているかを確認し、柱や梁の接合部が設計図どおりの構造金物で忠実に施工されているか、構造に関わる部材である筋交いや構造用面材等が適切な構造釘により固定されているかをチェックします。ここでの不備は、耐震性や耐風性に影響を及ぼし、建物全体の強度に関わるため、後から発見して修正するのは困難です。この検査により、構造的な信頼性を確保できます。
3.外壁防水検査(外壁の防水性能を確認)
外壁の防水処理が適切かどうかを確認することで、雨水の浸入による将来的なカビや腐食による耐久性の低下や断熱性能の低下などを防ぎます。防水の不備は、室内環境の悪化や修繕費用の増加につながるため、この段階での確認は重要です。
4.竣工検査(最終確認)
完成した建物全体を最終的に確認することで、各工事で特に見落とされがちな細かい部分(ドアや窓の開閉、給排水の確認など)まで点検します。依頼者が住み始めてからの不便や不具合を未然に防ぐための重要なチェックです。
上記、4回の検査を行うことで、各段階ごとにリスクを管理し、建物の品質と安全性を高めることができます。また、定期的な検査が入ることで、施工現場に常に緊張感が生まれ、職人や施工者に対する品質意識の向上が期待できます。これにより、工程ごとのミスが減り、完成度の高い住宅が実現しやすくなります。検査を通して、関係者一人ひとりが精度を意識して作業を行うようになり、細かい部分まで配慮が行き届き、全体の品質をさらに向上させる効果が期待できるため「レギュラーコース」をお勧めしています。