1建築中の基礎配筋検査でよくある不具合にスラブ主筋の『かぶり不足』があります。

”かぶり”とは、コンクリート表面から鉄筋までの距離で、コンクリートのアルカリ性によって鉄筋が錆びるのを防ぐ役目をしています。

よって、”かぶり”が不足すると、コンクリートが中性化したり、クラック(ひび割れ)が発生し水分がコンクリート内に浸入すると鉄が錆びてしまうため、充分な”かぶり”を確保する必要があります。設計通りの強度を得るためには重要なポイントです。

”かぶり”は、建築基準法施行令の第79条の1項に次のように規定されおり、

1.耐力壁以外の壁又は床にあつては2cm(20mm)以上

2.耐力壁、柱又ははりにあつては3cm(30mm)以上

3.直接土に接する壁、柱、床若しくははり又は布基礎の立上り部分にあつては4Cm(40mm)以上

4.基礎(布基礎の立上り部分を除く)にあつては捨コンクリートの部分を除いて6cm(60mm)以上

としなければならないです。

写真は、本規定の上記4に該当する箇所となるため本来かぶりを60mm以上確保しなければならないですが、40mm程度しかありません。この寸法では建築基準法違反なってしまいますし、将来鉄筋腐食などの影響も懸念されます。

建築中には、第三者検査を入れずして完成していく住宅の方が圧倒的に多いです。つまりこうした不具合箇所が是正されずコンクリートが打たれてしまっている住宅は少なくありません。

何故、かぶりが60mm確保されないままコンクリートが打たれてしまうのか?その原因は以下のとおりです。

1.監督の指示不足や職人の知識不足・・・単純な指示不足や知識不足によるもの。

2.整地不良・・・鉄筋を組む前の土や砕石の整地(水平に均す)作業が雑で凸凹のため部分的にかぶりがとれないケースがある。

3.スペーサー(サイコロ)の選定ミス・・・60mmのかぶりを取るため、一般的に60*60*60のコンクリートの塊(サイコロ)を鉄筋の下に入れるが、作業する際、敷き並べた鉄筋を踏んで作業することが多いため、スラブ下の砕石等の締固めが不十分だとサイコロが沈み込んでしまい、かぶりが確保されないケースが多い。よってサイコロは沈み込みも加味して70~80mm程度のサイズがあるサイコロを選定するといい。

4.スペーサー(サイコロ)の不足・・・サイコロは1個/㎡が設置基準となるが、それより数が少ないと鉄筋が自重でたわみ、かぶりが確保できないケースができてしまう。

上記理由により発生する場合が多いです。基礎(スラブ)コンクリート打設前に、必ず”かぶり”が60mm確保されているかどうかをチェックしなければ、期待する強度の住宅基礎を築造することはできないのです。

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